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花嫁の装い

受け継がれる伝統は
すべて清らかな誓いのために
神職の祈祷によって祓い清められた神紋白無垢、
国産シルクで誂えたローブ・デコルテのドレス、
熟練の職人がひと月かけてつくりあげる伝統の京かつら。
たくさんの時間と人の手をかけて仕立てられた花嫁衣裳には、時代を超えて心をとらえる美しさがあります。
日本人の美意識を宿す清楚で凛とした装いが、内側から花嫁の美しさを引き出します。

上賀茂神社神紋入り白無垢

二葉葵の神紋に秘められし
神とのご縁

縦糸と緯糸を交差させ、匠の技で刺繍のように絵柄を浮かび上がらせる「唐織」。その高い技術と気の遠くなるほど精緻な作業で、一年以上の歳月をかけて仕立てられるのが、「白無垢 賀茂別雷神社境内図」です。唐織に手刺繍を組み合わせ、技術の粋を尽くして描き出した上賀茂神社の風景は、白一色とは思えない艶やかな立体感。細殿や楼門、ならの小川が流れる境内に、桜や紅葉、梅にかきつばたといった折々の花が咲く様子を、大胆かつ繊細に描きました。
完成した白無垢は、神職によって一着一着祈祷され、祓い清められます。滑らかな光沢を放つ純白の衣裳が、より神々しい輝きをまとう瞬間です。上賀茂神社の花嫁のためだけに仕立てられた特別な白無垢。社殿に降り注ぐ陽光を受けて浮かび上がる二葉葵のご神紋が、お二人と神様のご縁を結びます。

上賀茂神社正式婚礼衣裳ローブ・デコルテ

世界文化遺産の上賀茂神社
その景観に溶け込む正礼装スタイル

ローブ・デコルテは18世紀のフランスが発祥とされるドレスで、元々は晩餐会や夜会で着用される女性の正礼装です。ネックラインを深くカットし、肩や背中をあらわにしたエレガントなデザインが特徴で、日本では女性皇族の正装として新年の祝賀の儀などで着用されています。ローブ・デコルテをまとって誓う上賀茂神社での結婚式。それは、天皇の勅命として行われた賀茂祭(葵祭)に始まる、古から現在まで続く皇室と神社との深い結びつきの象徴とも言えるのです。

上賀茂神社では、数々の資料をもとに三種のローブ・デコルテを誂えました。国産シルクの最高級生地を贅沢に使用したドレスは、シンプルでありながら、上品な光沢と重厚な張り感に品格が漂う逸品。二葉葵のロゼッタをあしらった大綬、オーダーメイドの賀茂真珠を施したティアラを合わせ、究極のエレガントを体現してください。

京かつら

結髪師が花嫁のためだけに結い上げる、
本物の京かつら

白無垢や色打ち掛けに洋髪を合わせるスタイルが主流になりつつある一方で、「やはり結婚式は、この日にしかできない伝統的な日本髪で」という声も増えています。なかでも江戸時代に高貴な女性の間で流行した「文金高島田」は、花嫁だけが結うことを許された特別な髪型。上賀茂神社では、ハレの日にふさわしい文金高島田の花嫁かつらをご用意しました。伝統的な衣裳にきりりとした日本髪で臨む挙式は、時代を超えた本物の美しさを教えてくれます。

手仕事にこだわり、熟練の技で仕立てられる「花嫁かつら」。土台となる台金づくりから網張り、髪の植え付け、結い上げに至るまで、京都で50年以上かつら作りを営む工房が制作します。生え際が自然に見えるよう、髪の毛一本一本を職人の手で丁寧に植え付ける作業には、高い技術と集中力が必要。「美しい花嫁になっていただきたい」という結髪師たちの想いが、細部まで妥協のないこだわりを支えているのです。挙式当日は、そんな職人の想いを引き継いで、着付師が心を込めて担当。かつら合わせから挙式まで、花嫁を優しくサポートします。